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いまだにGXRを使っているのは

──2019/09/14──


RICOH GXR MOUNTA12+ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6

整理しても整理しても妄想の方が強くてカメラが増殖していきます。それでも一応分類はされていて
・気合い入れて(ホントか?)撮るときはフルサイズのα7IIやAPS-CのフジXシリーズ。
・気軽なスナップやメモがわり、でもレンズ交換したいなんて時はM4/3の小さなカメラやレンズの出番。
・とりあえずカメラ持ってくか、の時はポケットに入るGRやXQ2などのコンデジ。
・あともう一つの分類に GXR
 撮影を楽しむためです。ゲーム感覚です。もっと言えば人間性を取り戻すためです(ウソです、大袈裟)。
 こんな使い方を想定して作られたのかと言えるほどGXRはドンピシャだったのです。
 ── A12 28mm、A12 50mm、A16 24-85mmは処分してしまったのでここでは MOUNT A12 の話になります──




1. 外付けOVFを使用します。
2. レンズは絞り環、距離指標付のコンパクトな Lマウント(リングでMマウントに変換)
オールドレンズ母艦のα7IIが来てからGXRはLマウントレンズ専用になりました。
この組み合わせなら他のミラーレスでもマウントアダプター使用で可能ですが、35mm以下の広角、超広角を使うのでGXR以外では周辺流れ、カラーシフトが起こります。一眼レフ用のレンズを使えばいいのですが、フランジバックが長いためコンパクトには収まりません。デザインの統一感もなくカッコ悪いし。


RICOHのGRブログにはこんな記載があります。
フィルム版レンジファインダ機はレンズから、フィルム面(デジタルカメラでは撮像面)までの距離が比較的短く、このため、フィルム面(撮像面)に斜めに光が入射する傾向にあります。特に広角レンズでは特にその傾向が強いものが多く、フィルム面(撮像面)の中心から外に離れれば離れるほど(4隅に行くほどに)現時点の多くのデジタルカメラにとって、構造上苦手とする光を受けることになります。斜めから当たる光を苦手とするんですね。(フィルムのとき以上に周辺が暗くなったり、色カブリを起こしたりすることがあります)フィルムを前提としたレンジファインダ機のレンズは、撮像面への距離が短い分、同等の焦点距離と明るさの一眼レフレンズに比べると、よりコンパクトで洗練されたサイズを実現している一方で、いざデジタル機で使おうとすると、前述のデジタル特有の難しさとも対峙する必要がでてくるのですね。

そこでRICOHがとった対策は
1. LPF*をオミット
これにより、多くのレンズの本来の実力を引き出します。
IR(赤外線)カットフィルターについても、極薄のもの
*を採用することで、より多くのレンズの装着性を確保したんですね。
2. 撮像素子自体の最適化
さらに撮像素子自体もできるだけ入射角度に対応できる
マイクロレンズ構造のものを用意しました。

*ローパスフィルタ *ライカM8、M9はイメージセンサー前面のカバーガラスを薄くしすぎてトラブったらしい


MOUNT A12はレンジファインダー用のレンズを使うためのユニットだから妥協は許されない。
マウントアダプターを使うカメラとは一線を画しています。


3. 液晶は消す
これが他のミラーレスでは、なかなかできない。GXRでは液晶モニタ上部にあるVF/LCDボタンを押すだけ。GXRのEVFは外付けなのだが装着しなければいい。
手元にあるE-P5は外付けEVFに切り替えボタンが付いているので不可能。バックライトOFFをFnボタンに割り付ければ消すことができるけれどFnボタンで液晶を消す? なんだかなあ。 EVF内蔵のカメラは液晶モニタと切り換えるだけ、EVFは点灯したまま。
1. 2. 3. で明るく、タイムラグのない光学ファインダーにピントは目測。距離計どころかファインダーも内蔵していないカメラ、まさにベッサLです。そしてフイルム現像が上がってくるまで写真のできばえが分からなかったドキドキ感がデジタルでも味わえます。


4. 露出補正、ISO感度変更
パンフォーカス狙いなので露出は絞り優先AE。液晶は消してるし露出補正はどうする??? 露出補正は一番いいポジションにあるズームボタンに割り付けてあります。このボタンを押すと液晶が点灯、補正値を決め、OKボタンを押すと再び液晶は消灯します。ISO感度(基本的には400に固定)も同じ。ADJ.ボタンで決定するまでの間液晶が点灯します。ん〜よくできてる。FUJIのように軍艦部にシャッター速度と露出補正とISO感度のダイヤル、さらに露出計があればマニュアル露出(当然、露出補正ボタンは不要)ができて最高だったんだけどね。前出のベッサLとか戦艦大和みたいに。
構図だ、露出だ、ピントだ、と堅苦しいこと言わずにパッパッと軽快にリズミカルに…そしてドキドキ感。こういう写真の楽しみ方もありです。
上の雲写真はアバウト過ぎだけど ^^;


5. Exif レンズ情報登録
←モードダイヤルはMY1に。(昔はユニットとレンズを1対1に固定しておらず混乱を避けてAモードにしていた)
カメラユニットから起動時設定を読み出すようにしているのでユニットの交換で自動的にレンズ名、焦点距離、開放F値がExifに登録されます。 痒いところに手が届く。 ^^)
現在、レンズ5本にユニット4個。COLOR-SKOPARは21mmと35mmをMY1とMY2に割り当てています。レンズ1本にユニット1個が理想。 あとユニット1個だ〜〜  い、いかん、また妄想が……


ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 換算約18mm
外付けOVFは15mm用を使用。

Mマウント化したものはデジタルカメラを考慮したため巨大化してしまった。


SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 換算約23mm
外付けOVFは21mm用を使用。

これも後に巨大化。


COLOR-SKOPAR 21mm F4 換算約32mm
外付けOVFは25mm用を使用。


SNAPSHOT-SKOPAR 25mm F4 換算約38mm
外付けOVFは35mm用を使用。

フォクトレンダーブランドの25mmは終息した。


COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 C-Type 換算約53mm
外付けOVFは50mm用を使用。
C-Type(クラシックタイプ)の他にP-Type(パンケーキタイプ)がある。フードを除くと全長は、ほぼ同じ。P-Typeは厚みではなく、デザインが平らべったいという意味だと思う。



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