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ピントの話
FUNLEADERのCAPLENS 18mm f8 レビュー
──2022/4/7──
FUNLEADERのCAPLENS 18mmはフルサイズに対応していますがコンパクトに徹するということで使用するのはAPS-Cセンサーのカメラです。この薄さでピント位置を調整できるとはね。
GXRとX-M1での作例…ピント合わせは行っていません。目測およびパンフォーカス狙いです。
RICOH GXR MOUNTA12
APS-Cサイズ 1230万画素センサー
ローパスフィルターなし
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FUJIFILM X-M1
APS-Cサイズ 1630万画素センサー
ローパスフィルターなし
FUJIFILMらしい色の雰囲気。ただし色かぶりは大きい。
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さてピントの話
(使用カメラはGXR MOUNT A12 です)
ピントがきているのは、上の写真2、5,6、7番で、あとの写真は甘い。この4枚は対象がはっきりしており、しかも近距離。目測です。その他5枚はパンフォーカス狙いですが、目視でピント合わせはしていません。じゃあピントの位置は? フォーカスレバーをどこに置いたらいい?
常識的には被写界深度が最大になる過焦点距離に置けばいい。
計算式…焦点距離×焦点距離÷絞り値÷許容錯乱円径(35mmフルサイズは通常0.03ぐらい)
このレンズの場合 18mm×18mm÷8÷0.03=1350(mm)つまり
1.35m
ですがAPS-Cセンサーで使用するので許容錯乱円径を0.03÷1.5の0.02にすると
2.025m
になります。作例の場合パンフォーカス狙いはフォーカス位置を2mちょいに置きましたが甘々の結果となりました。下の写真のように2mから無限までのヘリコイドの移動量が少ないため僅かなズレが大きく影響するのかと思いましたがそれにしてはどの距離も甘く何か変です。
ピント位置を2mより∞側にしましたがシャキッとしません。
こうなったらピント位置をずらして試すしかない。その結果…
ピント∞
で写したものがこれ (下の写真6枚はクリックで等倍)
さすがに手前の標識は甘いですが少し奥の桜フェンスはいい感じになりました。
逆に遠方が甘いのでピントは∞のまま道路突き当たりの桜やアパートをカメラを振って正面に配置したら…
甘かったピントが改善したものの周辺に近い桜等が甘くなりました。このレンズ中央部のバチッと解像する範囲が狭いのかも知れません。
念のため翌日
ピント2m
ちょいで写しました。
手前の標識が若干良いぐらいで∞遠で写したものに比べると全体的にシャキッとしてないですね。
別のレンズで
フォクトレンダーのSUPER WIDE-HELIAR 15mmでも調べてみました。
過焦点距離はAPS-CのGXRを使うので15mm×15mm÷8÷0.02=1406(mm)です。
ピント位置約1.5m
で撮影 F8
バッチリです。
ピント位置∞
で撮影 F8
遠景はさほど変わらず手前の標識がボケました。
過焦点距離がほぼ正解ということになります。
過焦点距離、被写界深度を計算するときに許容錯乱円径という係数が大きく関わっているのでフィルム時代の許容錯乱円径約0.03はデジタル時代に合わないと言われたりもします。高画素カメラの場合はもっと小さな値になるとか。GXRは1230万画素なのでさほど影響がなかったのかも知れません。CAPLENS 18mm f8 の場合は?という疑問が残りますが。
以前「シャッター半押し好きですか」という記事でマイクロフォーサーズのGM5に14mmのレンズを使う場合 5×8=40(ごはしじゅう)ピント5m、絞りF8で始終ピントが合う(多分)と書きました。過焦点距離を計算すると14mm×14mm÷8÷0.015=1633mm 1.6mになるのですがピント位置を5mと随分∞側に寄せています。これがよかったのかも知れません。
←SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5
昔のマニュアルレンズには絞り環はもちろん、距離指標もついています。左の写真の例だと絞り8でこのピント位置(1mくらい)だと50cmから∞までピントが合っているように写るよと教えてくれるので重宝していました。(35mmフルサイズ用の指標です)
何を今更と笑われそうですが。
さて先程のCAPLENS 18mm f8 の場合は?という疑問ですが、メジャーで測ってみたところ2mの距離指標はもっと∞の指標に近いところではないかという気がしてきました。ピントのヤマがつかみにくいのではっきりとは分かりませんが。きっちりとピント合わせをしないのなら∞近くで写した方が良さそうです。あと、日の丸構図が最適かも ^^;
ヘリコイドを持たないミラーレス用別バージョンのピント位置がどこにあるのかも知りたい。^^
結論というか教訓は
「ハサミとレンズは使いよう」
です
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