小さなfpと言えば誰しも思うのがパンケーキレンズ。しかし、フルサイズ対応のLマウントレンズはパナソニックと七工匠ぐらいしかなく、しかも絞り固定ですからどうしてもライカL39、Mマウントを変換して使うことになります。
手持ちのパンケーキらしきレンズを比べてみました。
写真はゆがみ等で正確なものではありません、イメージです。
HELIAR 40(M) LOMO LC-A MINITAR 32(M) AVENON 28(L) Wtulens L(C)
※11月11日 Utulens 32(L)の黄色ラインを修正しました。
後玉が飛び出しているレンズがあるので逆さまにしてレンズ先端部を揃えてあります。フィルター・フードは取り付けていません。
Canon 25mm F3.5(全長15mm、fpのマウント部からは約24mm)のマウント部分のガイドが赤いラインで、黄色いラインは各レンズのおおよそのマウント部です。LOMO LC-A MINITAR 32mmはうっかりアダプターを付けたまま撮影してしまいました。黄色いラインの上部はアダプターです。
また AVENON 28mmはヘリコイドが∞でないことに気づかず写してしまったので実際のマウント部は黄色いラインのあたりです。
●最薄は以前紹介したように全長4mmのWtulens L、絞りF16固定、ピントも固定で焦点距離17mmで周辺は乱れますから使用は限定的なものになると思います。作例
●Utulens 32mm F16 の全長はCanon 25mm F3.5とほぼ同じ。GIZMONからLマウント用は販売されていませんが市販のマウントアダプターで装着できます。
間違っていたので黄色のラインを修正しました。全長約5mmです。
PHOTO YODOBASHI にレビュー記事(カメラはニコンZ)
●次はLOMO LC-A MINITAR-1 Art Lens 32mm、全長は10mm、マウントアダプターを含めても約18mmです。絞りも可変で開放はF2.8、ピント合わせの機能もあります。
PHOTO YODOBASHI にレビュー記事(カメラはライカ)
●続いてCanon 25mm F3.5(L39マウント) 全長15mm、マウントアダプターを含めて約24mm。絞りリング、ピントリング、距離指標付で至極真っ当な ^^)レンズです。
オークションに出されたハリウッドスター、ユル ・ブリンナー氏が所有していたライカ MP ブラックペイント に装着されていたレンズ。ちなみにこのライカMPは2.2億円で落札されたとか。
●AVENON 28mm F3.5(L39マウント)これぞパンケーキ!というデザイン。1982年発売だからめちゃくちゃオールドというわけでもありません。全長17.4mm、アダプター込みで約26mm。
THE MAP TIMES にレビュー記事(カメラはSONY α7)
●沈胴式ですが焦点距離長めの Konishiroku HEXAR 50mm F3.5は沈胴時全長約18mm、マウントアダプターを含めて約27mm。標準域でこれだけ携帯性に優れたレンズは貴重です。まあ一般的には Elmar 50mm なんでしょうけど。
●HEXARに非常によく似たデザインのHELIAR 40mm F2.8 Aspherical(Mマウント)
全長は21.2mm、アダプター込みで約29mm。この8点の中で唯一の現代レンズ。
●COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 C-type 上の写真8点の中で最も明るい。そして最も全長が長い…といってもフードを除けば全長24mm。マウントアダプターを含めると約33mm、パンケーキと呼ぶにはちょっとシンドイけど。
マニュアルフォーカス、開放F値も大きめ等々、トレードした結果のパンケーキレンズ。どう使いこなすか撮影者次第なんでしょうねェ。